社長コラム

COLUMN

業務繁多

随分、横にそれてしまった。さて、『 CM 制作アシスタント募集』の件。ばっちりと履歴書と職務経歴書を書き込んで、いざ面接へ。「失礼しまーす」と入って行ったビルの一室。中からはなんの返事もない。もう一度「失礼しまーす」と大きな声で挨拶したところ、暫くしてようやく人が出てきてくれた。「なんでしょうか?」と答えて頂いたその人は、誰が見たって“今まで寝てました。なんだったら起こしてくれるなよ”という勢いの格好だ。あまりの幸先良さにテンションも別の意味で上がり気味。来訪の意味を告げるとようやく理解してくれたらしく、何とかして奥に通してもらった。途中横目で仕事現場を見ることができたのだが、そこには累々と横たわる人の影。もう泥人形のように寝ている人たちばかりだ。「今朝が納期だったから」。 ・・・・なるほど、分かりやす過ぎ。この時点で、もはや面接で聞きたいことの半分は消化できた。そして、いざ面接へ・・・・・ 「いつから来れる?」「明日からでも大丈夫です」。という事で、トントン拍子に話は進み、気がつけば働く事に決まっていた。

次の日、もちろん朝一番に行こうと思い、 10 時スタートの会社に 9 時 20 分ぐらいに向かうと、もうすでに事務所の扉が開いていた。「おお、もう来てる人がおるんか。」なんて、昨日のあの光景が思い浮かぶと素直に思えない。「おはよう。早いね」と昨日の面接をして下さった方が昨日と同じ服で出てこられた。まぁうすうすは分かっていたけども。

その日の仕事は前日の納期のせいもあって、データ整理だけで終日が過ぎ、 18 時には上がらせてもらった。そんな調子が1週間も続いた頃、「そろそろ本格的に業務についてもらおうか」というディレクターの神の声と共に「本格的業務」なるものがスタートした。確かに腹蔵する所はあったが“仕事”を前に気合がみなぎってくるのを感じた。その日を皮切りにガンガン業務に打ち込んだ。データ作成はもちろんのこと、新人なので素材探し、書類作成なんてものはまだましな方で、弁当やたばこの買出し、仮眠の準備、社長の車のガソリン入れなど雑務全般に渡って仕事が振られた。今にして思えば、かなりの体育会系なノリだったのだが、ここでふっと考えた。あーゆーことを経験したから『ええかぁ~オレの若い頃はなぁ~』と歳を重ねてから云いたくなってしまうのかと独り合点もいった。さえない話だ・・・・・。まぁ、しかしそれは(あまり)よくないと(少し)思うので、この原稿を書きながら、注意しようと心の中で適当に小さくつぶやいた。

で、この仕事、やはりかなりキツイ。納期も厳しいが独りが受け持つ仕事が尋常じゃなく多い。その上、賃金がもう最低労働賃金基準に軽く引っかかっているという有様(もう金額は書けません)。という極上な条件が揃っているので、やっぱり働いている面子がひっきりなしに変わっていく。これが面白いくらいに回転率が良く、ちょっといけてる回転寿司屋みたいな流れだ。1週間なんて結構マシで、その日に辞めるなんてザラに居た。しかし、仕事はあるし、この手の仕事をやりたい人は多いので文句なしに会社は回っていく。すげぇ会社だと感嘆の息を漏らしながら自分の机で朝を迎えると、会社にやって来たばかりの社長に「コーヒーまだ?」と云われ、火サスのテーマ曲が頭を駆け抜けていったのをとてもよく覚えている。

とまぁ、そのような思いを抱きつつも勉強にもなるし、その上、若いからまだまだ身体もついていったので頑張っていたのだが、ある日、珍しく早く家に帰ると昔に通っていた専門学校の先生からお呼び出しが掛かった。「今何してんの?やりたいって云うてた仕事できそうなんやけどな」・・・・・・・なぬっ?!それって?!

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